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在庫管理システム補助金|デジタル化・AI導入補助金の使い方を解説

    更新日:

    2026/07/28

    公開日:

    2025/11/19

    在庫管理システム補助金|デジタル化・AI導入補助金の使い方を解説

      在庫管理システム補助金|デジタル化・AI導入補助金の使い方を解説

      在庫管理システムの補助金を検討していても、初期費用の高さで導入に踏み出せずにいませんか。旧IT導入補助金は2026年度に「デジタル化・AI導入補助金」へ改称され、対象枠や補助率も変わりました。

      本記事では最新の制度名と5つの申請枠を整理し、在庫管理システム導入で使う場面が多い通常枠を中心に、補助率・補助額の目安から申請の流れ、対象になりやすいシステムの選び方までまとめて解説します。

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      在庫管理システムとは?導入で得られる主な効果

      在庫管理システム導入で得られる3つの効果の図解。入出庫データを即時反映するリアルタイム在庫把握、過去データをもとに欠品・過剰在庫を防ぐ自動発注・需要予測、店舗や倉庫の情報を一元管理するクラウド化による多拠点管理

      在庫管理システムは、モノの動きをリアルタイムに把握し、業務のムダを減らす仕組みです。ここではまず、導入によって得られる代表的な3つの効果を見ていきます。

      リアルタイム在庫把握とミス削減

      在庫管理システムを導入すると、入出庫の情報がリアルタイムでデータに反映され、担当者が現場に出向かなくても在庫数を正確に把握できるのが強みです。紙の台帳やExcelでの二重入力によるミスが減り、棚卸しにかかる時間の短縮にもつながります。申請支援の現場でも、在庫のミス削減を目的に導入を検討する企業が多く見られる点が特徴です。

      自動発注・需要予測で在庫最適化

      AIやシステムが過去の販売データを分析し、需要予測に基づいた自動発注を行う機能も広がっています。発注のタイミングや数量を人の勘に頼らず決められるため、欠品や過剰在庫のリスクを抑えられます。発注業務の工数削減にもつながり、担当者はより付加価値の高い業務に集中しやすくなる点も魅力です。

      クラウド化で多拠点・リモート対応が容易に

      クラウド型の在庫管理システムなら、インターネット環境があれば店舗・倉庫・オフィスなど複数拠点の在庫情報を一元管理できます。本社にいながら各拠点の在庫状況をリアルタイムに可視化でき、リモートワーク下でも情報共有がスムーズです。サーバー管理の手間がかからない点も中小企業に向いています。

      在庫管理システムに使える補助金は「デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)」

      IT導入補助金から2026年度にデジタル化・AI導入補助金へ制度名称が変わったことを示す図解。対象イメージや申請の枠組みは基本的に引き継がれている

      在庫管理システムの導入に使える主要な補助金は、正式名称「中小企業デジタル化・AI導入支援事業費補助金」、通称「デジタル化・AI導入補助金2026」です。この制度は、以前「IT導入補助金」と呼ばれていた制度が改称されたもので、以降は新名称で呼ばれます。

      在庫管理システムのようなソフトウェアやクラウドサービスの導入は、主にこの補助金の対象イメージに当てはまります。2026年7月時点の情報のため、申請の際は必ず最新の公募要領を確認してください。

      出典:独立行政法人中小企業基盤整備機構「デジタル化・AI導入補助金 制度概要」公式サイト

      デジタル化・AI導入補助金の申請枠と補助率・上限(全5枠)

      デジタル化・AI導入補助金の5つの申請枠の比較図。在庫管理システムが対象となる通常枠(補助率1/2以内・5万円〜450万円)のほか、インボイス対応類型、電子取引類型、セキュリティ対策推進枠、複数者連携デジタル化・AI導入枠

      デジタル化・AI導入補助金には、現在5つの申請枠があります。在庫管理システムの導入では、通常枠が基本の選択肢になります。それぞれの枠の特徴を見ていきましょう。

      在庫管理システムとあわせて受発注業務のデジタル化も検討している場合は、「【2026年最新版】受発注システム導入に使える補助金5選と活用ポイントを解説」もあわせてご確認ください。

      通常枠(在庫管理システムはここが基本)

      通常枠は、在庫管理システムのようなソフトウェアやクラウドサービスの導入に最も使われている枠です。在庫管理システムを検討する場合は、まずこの通常枠を軸に情報収集を進めましょう。対象経費にはソフトウェア購入費やクラウド利用料(最大2年分)が含まれます。

      補助率・補助額の目安

      通常枠の補助率は1/2以内です。令和6年10月から令和7年9月までの3か月以上、地域別最低賃金未満の従業員が全体の30%以上いる場合は2/3以内に引き上げられます。補助額は、1プロセス以上で5万円以上150万円未満、4プロセス以上で150万円以上450万円以下です(2026年7月時点。最新は公募要領で確認してください)。

      インボイス枠

      インボイス枠は、インボイス制度への対応を後押しする枠で、「インボイス対応類型」と「電子取引類型」の2つの類型に分かれています。それぞれの補助率や上限額の細目は年度ごとに変わるため、公募要領で必ず確認してください。在庫管理システムに会計・受発注機能が含まれる場合に検討の余地があります。

      インボイス対応類型

      インボイス対応類型は、インボイス制度に対応した会計・受発注ソフトなどの導入を支援する類型です。補助率や補助上限額の細目は年度によって変わるため、最新の公募要領で確認してください(2026年7月時点)。

      電子取引類型

      電子取引類型は、受発注や請求のデータを電子的にやり取りする仕組みの整備を支援する類型です。補助率や補助上限額の細目は、インボイス対応類型と同様に最新の公募要領で確認してください。

      セキュリティ対策推進枠

      セキュリティ対策推進枠は、サイバー攻撃への備えとしてセキュリティサービスを導入する際に使える枠です。在庫管理システムをクラウドで運用する場合、不正アクセス対策の強化と合わせて検討できます。補助率・補助上限額の細目は最新の公募要領で確認してください。

      複数者連携デジタル化・AI導入枠

      複数者連携デジタル化・AI導入枠は、複数の中小企業が連携してデジタル化に取り組む場合に使える枠です。旧「複数社連携IT導入枠」から名称が変わっているため、古い情報を参照する際は注意しましょう。補助率・補助上限額の細目は最新の公募要領で確認してください。

      出典:独立行政法人中小企業基盤整備機構「デジタル化・AI導入補助金 通常枠」公式サイト

      在庫管理システム導入の補助金申請の流れ

      在庫管理システムの補助金申請4ステップの図解。支援事業者とシステム選定、gBizIDプライムの取得、申請書類の作成と審査、交付決定後の導入と実績報告という流れ

      在庫管理システムの補助金申請は、大きく4つのステップで進みます。書類準備からシステム導入まで、順を追って見ていきましょう。

      ①支援事業者とシステム選定

      在庫管理システムの補助金は、事務局に事前登録された対象システムの中から選ぶのが原則です。

      申請代行の実務では、価格の安さだけでなく自社の在庫管理の課題を解決できる機能かどうかで選ぶ企業ほど、審査で評価されやすい傾向があります。この段階で導入目的を明確にしておくと、その後の手続きがスムーズです。

      ②gBizIDプライムの取得と申請準備

      申請には「gBizIDプライム」という行政サービス共通アカウントの取得が欠かせません。発行までに日数がかかるため、早めに手続きを進めておきましょう。あわせて事業計画の骨子や必要書類の準備も進めます。

      ③申請書類の作成と審査のポイント

      申請書類では、在庫管理システムの導入でどのような経営課題を解決するのか、数値目標を交えて事業計画へ落とし込む作業が中心です。審査では計画の具体性と実現可能性が重視されるため、あいまいな表現を避け、具体的な数字で説明する姿勢が欠かせません。

      ④交付決定後の導入・実績報告・補助金受取までの流れ

      交付決定の通知を受けてから初めて発注・契約が可能になります。交付決定前にシステムを発注してしまうと補助対象外になるため、順番を誤らないよう注意してください。導入後は実績報告を行い、審査を経て補助金が交付される流れです。

      出典:独立行政法人中小企業基盤整備機構「デジタル化・AI導入補助金 制度概要」公式サイト

      補助金対象になる在庫管理システムの選び方

      在庫管理システムを選ぶ際は、価格や知名度だけでなく、自社の業務に合った機能かどうかを見極める視点が欠かせません。ここでは代表的な製品と選び方のポイントを紹介します。

      既製システムだけでなく開発費用の相場も比較したい場合は、「システム開発にかかる費用は?費用を抑えるコツについても解説」もあわせてご覧ください。

      楽商クラウドS2

      クラウド販売管理システム「楽商クラウドS2」の公式サイト画面。中小企業向けの在庫・販売管理機能を紹介するサービスページ

      出典:楽商クラウドS2(日本システムテクノロジー公式サイト)

      楽商クラウドS2は、日本システムテクノロジーが提供するクラウド型の在庫・販売管理システムです。中小企業向けに在庫の一元管理や受発注機能を備えており、業種を問わず利用しやすい設計になっています。補助金の対象になるかどうかは、事務局への事前登録状況を必ず確認してください。

      楽商クラウドS2の機能を公式サイトで確認する

      楽商メディカル

      出典:楽商クラウドS2 for メディカル(日本システムテクノロジー公式サイト)

      楽商メディカル(楽商クラウドS2 for メディカル)は、医療機器卸向けに特化した在庫管理システムです。ロット番号やシリアル番号、有効期限といった医療機器特有の情報を一元管理できる点が特徴です。補助金の対象要件は事務局への登録状況によって変わります。

      楽商クラウドS2 for メディカルの機能を公式サイトで確認する

      在庫管理システムを選ぶときのチェックポイント

      在庫管理システムを選ぶ際は、必要な機能が過不足なく揃っているか、既存の会計ソフトや受発注システムと連携できるかを確認しましょう。クラウド型かオンプレミス型か、月額の利用料や導入後のサポート体制も比較すべきポイントです。無料トライアルがある製品は、実際の操作感を試してから決めるのがおすすめです。

      在庫管理の相談窓口も選択肢に(在庫管理110番)

      在庫管理の専門コンサルティングを行う「在庫管理110番」の公式サイト画面。適正在庫の実現を支援するサービス紹介ページ

      出典:在庫管理110番(公式サイト)

      自社に合ったシステムを一から選ぶのが難しい場合は、在庫管理の専門コンサルティングを行う「在庫管理110番」のような相談窓口を利用する方法もあります。現状の課題整理から製品選定までサポートを受けられる点が特徴です。

      在庫管理110番のサービス内容を公式サイトで確認する

      自社独自の在庫管理システム開発に使える補助金

      自社独自の在庫管理システム開発に使える補助金2つの比較図。全国対象の中小企業省力化投資補助金(一般型)と、東京都内限定の経営力強化に向けた創意工夫チャレンジ促進事業(業務改善コース・助成限度額600万円・助成率3分の2以内)

      既製のシステムでは対応しきれず、自社独自の在庫管理システムを開発したいケースもあります。この場合に候補となる補助金を紹介します。

      ここで紹介する制度以外の選択肢を確認したい場合は、「アプリ開発・システム開発補助金【2025年最新】4選|申請サポート無料」も参考にしてください。

      中小企業省力化投資補助金(一般型)

      中小企業省力化投資補助金(一般型)は、労働生産性の向上を目的に、人手不足の解消につながる設備やシステムへの投資を支援する制度です。応募時点で従業員が0名の事業者は現時点では応募できないなど、基本要件が定められています。

      労働生産性の年平均成長率4.0%以上といった要件があるため、最新の公募要領で対象経費を確認してください。申請代行の相談でも、対象経費や従業員要件の確認漏れが目立つ制度です。

      経営力強化に向けた創意工夫チャレンジ促進事業

      経営力強化に向けた創意工夫チャレンジ促進事業は、国の補助金ではなく、東京都と東京都中小企業振興公社による助成事業です。対象は都内に事業所を置く中小企業等で、東京都外の事業者は使えません。在庫管理システムの導入費は「システム等導入費」として業務改善コースの助成対象になり、助成限度額600万円・助成対象経費の3分の2以内が目安です(2026年7月時点、最新は公社ページで確認してください)。

      出典:中小企業庁「中小企業省力化投資補助金(一般型)」公式サイト

      出典:東京都中小企業振興公社「経営力強化に向けた創意工夫チャレンジ促進事業(業務改善コース)」公式ページ

      在庫管理システムの補助金活用でよくある3つの落とし穴

      在庫管理システムの補助金活用でよくある3つの落とし穴の図解。省力化投資補助金カタログ注文型は情報システム単体が対象外、個人事業主は要件次第で対象、不正受給を防ぐため証拠書類の保存が必須

      補助金は要件を満たさないと交付されず、思わぬ落とし穴で対象外になるケースも見られます。ここでは特に見落としやすい3つの注意点を紹介します。

      省力化投資補助金は公募回ごとに受付期間が変わるため、申請を検討している場合は「中小企業省力化投資補助金はいつから?2026年最新スケジュール解説」で最新のスケジュールを確認しておきましょう。

      カタログ注文型(省力化投資補助金)は情報システム単体はNG

      省力化投資補助金の「カタログ注文型」は、事務局に登録されたカタログから設備を選ぶ仕組みですが、情報システム・ソフトウェア単体は登録対象外で、機械装置等と一体不可分のソフトウェアのみが対象です。在庫管理システムを単独で導入したい場合は、この枠ではなくデジタル化・AI導入補助金など別の制度を検討する必要があります。

      個人事業主・一人社長でも対象になるか

      在庫管理システムの補助金は、法人だけでなく個人事業主も対象になります。中小企業基本法の定義に沿った小規模事業者や個人事業主であれば申請できる制度が多く、一人社長の法人でも同様です。ただし制度ごとに従業員数や業種の要件が細かく定められているため、事前確認が欠かせません。

      補助対象外経費・不正受給とみなされないための注意点

      補助金には対象外となる経費があり、交付決定前に発注・契約した費用や、事業と関係のない経費は原則として補助の対象外です。証拠書類を保存せずに実績報告を行うと、後から補助対象と認められないこともあります。不正受給とみなされると補助金の返還だけでなく、事業者名の公表といった重い措置につながるため、日頃から適正な手続きを心がけましょう。

      出典:中小企業庁「中小企業省力化投資補助金 カタログ注文型 よくあるご質問」公式サイト

      在庫管理システムの補助金申請はイチドキリへ

      在庫管理システムの補助金は、制度選びから書類作成まで専門知識が欠かせない複雑な手続きです。イチドキリは着手金0円・完全成功報酬型の補助金申請代行会社で、AI・IT系の補助金に強みを持つスタッフが在籍しています。通常枠か省力化投資補助金かといった制度選びの段階から、採択されやすい事業計画の作成まで一貫してサポートします。

      補助金申請についてお困りの際は、まずはお気軽にご相談ください。

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      在庫管理システムの補助金についてよくある質問

      Q1. 在庫管理システムはデジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)の対象になりますか?

      はい、対象になります。在庫管理システムのようなソフトウェア・クラウドサービスの導入は、デジタル化・AI導入補助金の対象イメージに含まれています。ただし補助対象になるのは事務局に事前登録されたシステムに限られるため、契約前に対象かどうかを必ず確認してください。

      Q2. 補助金はいつ振り込まれますか?

      補助金は、システム導入後に提出する実績報告の審査が完了してから振り込まれます。交付決定後すぐに受け取れるわけではなく、発注・契約・支払い・実績報告・確定検査という順序を経る必要があります。振込までの期間は制度や案件によって異なるため、資金計画は早めに余裕をもって組んでおくのがポイントです。

      Q3. 返済不要ですか?何回も利用できますか?

      補助金は融資と異なり、原則として返済不要な資金です。ただし交付決定通知に反する使い方をした場合や、虚偽の申請が発覚した場合は補助金を返還しなければなりません。複数回の利用可否は制度や年度によって条件が異なるため、最新の公募要領で確認してください。

      Q4. 自社で独自開発した在庫管理システムも対象になりますか?

      自社で一から独自開発する在庫管理システムは、デジタル化・AI導入補助金の対象になりにくいのが実情です。この場合は中小企業省力化投資補助金(一般型)など、システム構築を対象経費に含む制度の方が適合しやすくなります。開発方針が決まったら、早めに対象経費の範囲を確認しておきましょう。

      Q5. 省力化投資補助金のカタログ型で在庫管理システムは導入できますか?

      カタログ注文型では、情報システムやソフトウェア単体の登録は原則対象外です。在庫管理システムを単独で導入したい場合は、この枠ではなくデジタル化・AI導入補助金など別の制度で検討してください。機械装置と一体不可分のソフトウェアであれば対象になる可能性があります。

      まとめ:在庫管理システムの補助金を賢く活用しよう

      在庫管理システムの補助金は、2026年度に制度名がデジタル化・AI導入補助金へ変わり、5つの申請枠に再編されました。既製システムの導入は通常枠、自社独自の開発は省力化投資補助金といったように、導入方法に合わせて制度を選ぶことが在庫管理システムの補助金活用の第一歩です。申請枠や要件は年度ごとに変わるため、最新の公募要領を確認しながら進めましょう。

       【事前に準備をして申請に備える|無料相談はこちら】

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      記事の執筆者

      株式会社イチドキリ 代表取締役
      徳永 崇志

      兵庫県西脇市出身。岡山大学教育学部出身。大手システムインテグレーターでエンジニアとしてのキャリアをスタートし、その後、株式会社リクルートで教育系SaaS「スタディサプリ」の法人営業に携わる。株式会社レアジョブではAIを用いた新規事業の立ち上げに従事し、リリース1年で国内受験者数No.1のテストに導く。株式会社素材図書で副社長兼執行役員を務め、事業再構築補助金を活用した新規事業開発・立ち上げを担当。その後株式会社イチドキリを設立。現在は経済産業省(中小企業庁)認定の経営革新等支援機関として、システム開発に特化した補助金コンサルティング事業を運営。 2016年に「基本情報技術者試験」合格、2024年にGoogle認定資格「Google AI Essentials」、厚生労働省「精神・発達障害者しごとサポーター」取得。

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